ABOUT

私が落語と出会ったのは今から10年程前。
新たに初めた仕事が軌道に乗り始め、なかなか休みも取れないなか
ふと思い立って出かけたある師匠の独演会でした。

誰が上手いとか、誰が面白いとか、そんな事より仕事以外の時間を持ちたかったのです。
それにその師匠の出身地が私の先祖と同じ東北というのも気になったひとつです。

その会で初めて聴いた「片棒」。
人生で"こんなに笑ったのは初めて”と言えるほど可笑しく楽しく
赤螺屋 吝兵衛が機械仕掛けで動くところなど、息ができないぐらい。

笑いすぎて席からずり落ちそうになりながら
このまま笑すぎては窒息してしまうのでないか、と思えるほど。

その時、頭によぎったのは「笑っ逝ける」なんて、そんな幸せな事があったんだ、と。
仕事ばかりの人生で、何度も身体を壊し、俺はいつか仕事と心中するんだろうな
とばかり思っていたのが、まさか、笑って逝ける事があるんだなんて、、、。

最後は笑いながら泣いていました。
落語が私を救ってくれた瞬間でもあったのです。

それから仕事場を落語会に通えるように駅近に移転し
退勤はエンドレスを無くして落語会に間に合うように変更。

しまいには、折角東京から移住した三浦半島なのに東京までの定期券を買い
週5で落語会や講談、浪曲会などに通うようになりました。

そして今は念願が叶い落語会の席亭になれたという次第です。

会の歴史はまだまだ浅いですが、落語が初めての方から落語通の方まで楽しめる会にして参ります。
まだまだ至らぬ点も多いかと存じますが、何卒ご贔屓の程よろしくお願いいたします。

 汐風落語会
 席亭 小松 裕二